COVID19と関連?流行期に川崎病類似疾患の集団発生

2020/08/24

 イタリア・ロンバルディア州・ベルガモ県は、新型コロナの流行の影響を広範囲に受けており、小児では川崎病類似疾患の集団発生が確認されている。

COVID-19流行期に診断を受けた川崎病類似疾患患者の発生状況と臨床的特徴を調査した。その結果、過去5年間と比較して、COVID-19流行期の2ヵ月間で月間発生率が30倍以上に増えており、患児は比較的年齢が高く、心臓の障害が多い特徴を呈する患者が多く、重症川崎病の発生率が高いことが示された。

川崎病は、急性の中型血管炎で、ほぼ小児のみが罹患する。急性期の患児は血行動態が不安定となる可能性があり、これは重症の病型である川崎病ショック症候群として知られる。

他の流行国でも、同様の集団発生が予測される

新型コロナ流行国では、同様の川崎病または類似症候群の集団発生が予測される

なお、日本ではこの現象は確認されていない。

記事監修

日本小児科学会認定小児科専門医
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓(すずきみきひろ)