風邪の時、どのような食事が望ましい?

2020/08/26

症状の程度によりますが、一般的に食欲が無いときに通常の食事のみを与えることは恐らくないでしょう。

逆に風邪症状があっても軽度で食欲があるときには患児が好む普通の食事で結構です。

しかし得てして通常の食欲で普通量食べた後に症状が進行して嘔気も出現し、結局嘔吐したという場合もあり、症状の移り変わりをよく把握することが大事となりますが、少なくとも初期症状のときにはあまり食事内容には気を使わなくともよいです。

症状も進行し、例えば咳嗽が頻発するようなときには、患児の食べやすい、飲み込みやすい軟菜が好ましいです。

また香辛料は控えた方が良いでしょう。

さらに食物中からも水分が十分取れるよう、汁物が多い方が効率的です。

発熱の前で寒気があるようなときは温かいものを、すでに発熱して患児が暑がるときは冷たい物というように、症状に応じて変えることが必要です。

記事監修

日本小児科学会認定小児科専門医
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓(すずきみきひろ)