頭を冷やすことの意義はあるか?
2020/08/26
従来より発熱時には頭部とくに前額部を冷やすことはしばしば行われ、いわば「風邪で」臥床しているときのおさだまりのスタイルとなっています。
このことが果たして対症療法としてどれほどの意義を持っているかを改めて検討することは意外と困難です。
発熱のピークに達して末梢も熱感が明らかなときには前額部を冷やすことは自覚的には爽快感につながるでしょう。
氷枕の意義はどうでしょうか?
頸部も効果的に冷やすほど氷枕を深くあてがうならば、多少は体温の低下に寄与するかもしれません。
要するに自分の感覚を表現できる幼小児において、前額部を冷やしたり、氷枕を使用することが気持ちよければそのようにすればよいと思います。
嫌がるものを無理矢理あてがうほどの積極的な意義はありません。
記事監修
- 日本小児科学会認定小児科専門医
- すずきこどもクリニック
鈴木幹啓(すずきみきひろ)
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