うがいは有効?

2020/08/26

 風邪の予防にはうがいと手洗いの励行がよいということは古くからいわれ、あたかも当然のこととされている感がありますが、本当にうがいをすることで風邪を引く(上気道炎に罹患する)ことを防げるのでしょうか。

風邪の多くはウイルス感染症であり、その侵入と増殖場所は鼻咽頭粘膜です。

理論的に、ウイルスが粘膜に付着した時点で洗い流すことができれば確かに感染は成立しないでしょう。

しかし、いつウイルスが粘膜に付着して感染が成立するかはわかりません。

常時うがいをしていないと効果がないことになりますが、目安として1日に何回以上うがいをすれば風邪の予防効果が出てくるのでしょうか?1時間毎?30分毎?それ以上?

理論的にはウイルスは1日のうちで何回うがいすれば集団生活において上気道炎に罹患することを防げるのか?
その問いに対しての答えを1つ検索することができました。

ある工場の職員を勤務時間のなかで3回うがいを3ヵ月間励行した群と、うがいをしなかった群とに分けて比較したところ、うがいをした群において上気道炎の症状を示した数はうがいをしなかった群よりも有意に少なかったといいます。

急性上気道炎を生じるウイルスは飛沫感染のみならず一方ではそれらが手指に付着してから感染することもあり、とくに集団生活を行う小児では日頃から手洗いの方が大事ですが、うがいを頻回にすることの意義はないことはないという感じでしょうか。

記事監修

日本小児科学会認定小児科専門医
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓(すずきみきひろ)